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シルバーアクセサリーの基礎知識

シルバー925について

当サイトで扱っているシルバー・アクセサリーは全てSilver925(sterlingsilver)を使用しています。

「925」とは、貴金属の品位を表す単位として使われる1000分率で、925が純銀であるという意味です。

全体の92.5%にシルバーが含まれていることを意味します。

加工によって硬化した純銀は、常温でも日が経つににつれて柔らかくなります。

これは、経時軟化といわれ、純金などの純金属に共通してみられる現象です。

純度が高いとアクセサリーには不向きだという理由で、強度をもたせる為に残りの7.5%に銅を配合します。

「スターリング」(sterling)とは、イギリスの法定で「純銀」と定められる92.5%のシルバーのことを言います。

当店で取り扱っているシルバー製品には鉛は使用しておりません。

オリジナルメッセージが刻印できるLOVEDEPOTシリーズはデザイン的な理由と製作工程で打刻をするために、銀の材質はシルバー950を使用しております。

シルバーの歴史

シルバーの装飾品の最古のものは古代メソポタミア文明のシュメール人の都市であるウル埋葬遺跡群の中から発見されていることから、銀の産出・加工は紀元前2600年頃から始まったとされています。

16世紀に入り当時”新世界”と呼ばれたメキシコで大銀山が発見され、大量の銀がヨーロッパに流出したのをきっかけにヨーロッパで急速に広まりました。

やがて世界中に銀はシルバー製品として出回り発展していくこととなります。

シルバーアクセサリーというとアメリカインディアンの身につける装飾品を思い起こす人も多いでしょう。

実際に銀に装飾を施す技術の発展の上で彼等の存在は欠かせません。

彼らの手によって17世紀頃ヨーロッパの銀貨が主に装飾品として浮き彫りや叩き出し、金銀線細工などの加工を施されました。その技術こそが今日のシルバーアクセサリー加工の土台となったのです。

採掘精錬技術の発達とともに銀の宝飾品は19世紀になってさらに手ごろで身近な存在となって行きます。

世界で初めて純度925の銀を使用したシルバーアクセサリーを販売したことで知られる名門ジュエラー「ティファニー」が登場するのもこの頃です。

20世紀に入り、ダイアモンドをはじめ高級宝石にプラチナが使われ、その地位を取って代わられた銀ですが、第二次世界大戦後は、軍事関係などの発展による需要の増加でした。

戦前までは、生産量のほうが、需要量より勝っていましたが、このような事情で銀の需給の関係が逆転しました。

ヨーロッパの中でも伝統的に最も銀細工の盛んなイギリスでは、スプーンなどの食器に使われ、銀製品を用いた生活は一種のステイタス・シンボルでありました。

このように銀は宝飾だけでなく、幅広い用途に使われていたのです。

シルバーアクセサリーの製作工程

ひとつのシルバーアクセサリーが出来上がるまでには多くの工程があり、素材の手配からデザイン、鋳造、研磨など、ひとつひとつの細かな工程を丁寧に仕上げていくことで、完成度の高いアクセサリーが生まれます。

下の図は、ひとつのシルバーアクセサリーを仕上げるための主な工程を表しています。

例外はありますが、一般的にはこのような流れになっています。

素材仕入 デザイン 一点もの細工 プロパー原型製作 鋳造 石留め 研磨 完成

素材仕入れ

地金部分となるシルバーをはじめ、天然石など、シルバーアクセサリーに使用する素材の手配にあたります。

近年シルバーだけでなくプラチナや金など貴金属全般が高騰していますが、価格の変動がある素材は、品質管理以外に仕入れのタイミングなども重要な要素となります。

また天然石など個体差のあるものは品質を見る目が必要となり、これは幅広い知識と経験がものをいいます。

シルバーアクセサリーのデザイン

デザインはデザイナーが描く場合と、クラフトマン(細工者)が描く場合とがあります。

デザイナーが描く場合は、クラフトマンにデザインのイメージが伝わり、かつ製図としても使用できる正確なデザインを描かなければなりません。

またデザイン通りに製作したアクセサリーが実際に強度的に長期の使用に耐えることも重要。

デザイナーは製作のこともしっかり分かっていないと務まりません。

製作もできるデザイナーであることが理想です。

デザイン画イメージ

一点物細工

一点物を製作するクラフトマンには、技術力に加えて高い表現力が身についていることが大切。

どのような作りをすれば、依頼者(お客様、デザイナーなど)の意図するイメージが表現できるかを提案できなければなりません。

また、一点物らしい高度な技術を要する表現も必要です。

プロパー原型の製作

同じ商品を多数つくる場合はプロパー商品 (量産物)として元の型となる原型を作成します。

原型はワックスで製作したり、原型用の合金 (パラジウムや銅など)で製作します。

プロパー商品はあらかじめ価格がはっきりと決まっている場合が多いので、細工者にはコスト意識も必要です。

決まった予算の中でいかに完成度が高く、この後の鋳造や石留めなどの工程がスムーズに進むかをよく考えた原型を製作する必要があります。

鋳造 (キャスト)

プロパー商品の原型からとった型 (ゴム型)から、製作する個数分のワックス型 (模型)をとります。

ワックス型をツリー状に組み立てたものを埋没し鋳造します。

キャスト工程において重要なことは、原型と同じ形状の鋳物を作ることなのですが、様々な要因により欠陥が生じることがあります。

巣ができてしまったり、割れや流れ不足が起こる場合があります。

原因はひとつの原型のなかで形状の太さが極端に違ったり、細く先端が尖っているなどの形状の問題、炉のタイミングなどが挙げられます。

欠陥のないしっかりした鋳造品を作るには原型に合った鋳造方法の選択、炉のタイミング、湯道のつけ方などの知識と技術が必要になります。

石留め

アクセサリーやジュエリーに宝石を留めることを石留めといいます。

石留めは天然石や宝石をシルバーなどの金属で留めることになりますので、宝石の硬度に関する知識と経験が必須となります。

当然のことながら柔らかい宝石は傷がつきやすく、へき開性の強い石はヒートショックや力によって割れやすいため、加工中にたいへん神経を使います。

モース硬度が7以下の石はこすり傷等もつきやすいため、特に注意が必要です。モース硬度が高くても、へき開性の強い石は力の掛かる方向によっては簡単に亀裂が入っていまうことがあります。

また石留めは以上のような硬度に関する問題の他に、工学的な知識も必要です。

同じ種類の留め方でも職人の腕がいいと、石は大変輝いて見えます。

細工イメージ

磨く (ポリッシュ)

シルバーアクセサリーは丹念な磨きの作業が必要です。

アクセサリーの形状や天然石の種類により色々な種類の機械と手作業で時間をかけて仕上げます。

シルバーのお手入れ

シルバーアクセは長く身につけていると黒ずんできます。

これは「硫化」という現象によるもので、シルバー独特の特徴といえます。

使い込んだ雰囲気がお好きな方はお使いいただきながら自然な黒ずみをお楽しみください。

ピカピカな状態がお好きな方は、クリーニングしていただきますとキレイになります。

<シルバーのお手入れは以下の点にご注意ください>

★シルバーは硫黄に反応して著しく変色する性質があります。

★着用したまま温泉などへ入らぬようご注意ください。

★卵のそばに置かないようお気をつけください。

★輪ゴムには硫黄分が多く含まれていますので、シルバーアクセサリーのそばに輪ゴムを置いたりポリ袋やラップで包んだ上から輪ゴムで束ねることもおやめ下さい。

★ポリエチレンは硫黄分を透過させてしまいます。

★変色が気になるようでしたらシルバー専用お手入れグッズでクリーニングしてください。

★その際「いぶし」仕上げのアクセサリーは、もともとのいぶしの効果がなくなりますのでご注意ください。

★リキッドタイプのクリーナーは強力でサッと浸すくらいで充分効果がありますので、浸しすぎないようご注意ください。

★シルバー専用のクロスで研磨材が混入されているものでは、天然石やシェルの部分は拭かないようにしてください。

アクセサリーご使用上の注意点

★強い衝撃等を与えますと破損する恐れがありますのでご注意ください。

★体質によって、かゆみ、かぶれを生じる場合がありますので、皮膚に異常を感じたときはご使用をお止めいただき専門医にご相談ください。

★サウナなど高温の場所やスキー場など極寒地でのピアスなどのご使用は、火傷、凍傷の原因となる場合がありますのでご注意ください。

★ブローチやタイタックの針などの先端の尖っているのものの着用や取り外しは充分ご注意の上、安全な状態でご使用ください。

★熱や湯により変質、破損を受ける場合がありますので、入浴や炊事にはおはずし下さい。

★水銀、酸性、アルカリ性物質、亜硫酸ガスなどの有害物質は変質、破損の恐れがあります。

★真珠は汗や酸に反応しますのでご着用後は柔らかい布で軽く拭いて火気や高温、過度の湿気、直射日光をさけ、お子様の手の届かない場所に保管ください。

ブラック燻し加工について

硫黄に反応して黒く変色するシルバーの特性を活かした仕上げ方法です。

ネイティブアクセサリーやメンズアイテムなどは、味のあるデザインとして「いぶし銀」仕上げを用いることがあります。

ロジウムコーティングについて

ロジウムとは原子番号45の元素で元素記号はRh。

白金族元素の1つであり貴金属に分類されています。

当店ではシルバーの変色防止のため一部の商品へロジウムコーティング (プラチナ仕上げ)を施しております。

ロジウムコーティングの特徴としては

★耐摩耗性が高いため傷がつきにくくなります。

★耐食性が高いため変色しにくくなります。

★鏡面反射率が高いため光沢感がアップします。

ロジウムコーティングは強度がありますが永遠にはげないというわけではございません。

強くぶつけたり毎日着用されておりますとだんだんとコーティングが薄くなってまいります。

(ペロッと剥がれることはございません。)

金属アレルギーのについてはロジウムにアレルギー反応がでるかたは比較的少ないと言われていますが、上記のようにコーティングが薄くなった部分からは下地の金性がでてきますのでやはり注意が必要です。

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