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シルバーのお手入れ実験室

シルバーは使っているうちに変色してしまいます。

最近は色々な種類のシルバーお手入れグッズが市販されていますが、一体どれが一番効果的なの?どう違うの?どうやって使うの?と、ちょっと迷ってしまいます。

そんな声にお答えして、各お手入れグッズを実験してみました。

これはシルバークロスカタログが1年余りにわたり、放置実験(?)した記録です。

※今回使用いたしましたグッズはお客様がご自分で手軽に出来るというポイントで選んでおります。

※当店で販売しているシルバーアクセサリーは専用のバフやバレルなどの研磨機を使用して磨いたものです。

シルバーアクセサリーをお手入れをした後、放っておくと・・・

何度か着用したのちシルパーポリッシュでお手入れし、1年間の放置。工場から上がってきた状態で一度も触らずに1年間放置しました。何度か着用したのちウイノールでお手入れし浄せずに乾拭きのみで1年間の放置。何度か若用したのちハガティーシルバークリーンでお手入れし1年間の放置。何度か若用したのち某社シルバークリーンリキッドでお手入れし1年間の放置。 約1年間海日のように若用後、何のお手入れもせずに1年ほど放置しました。

今回、使用したお手入れグッズはコレ!

今回の実験に使ったお手入れグッズはあくまで「自宅で手軽にできて入手やすいもの」というものを選んでいます。

リューターやバフ等の高額工具はまた別の機会に・・・

ハガティーシルバークリーン ウィノール ハガティーシルバー ポリッシュ

長い時間変色を抑えられるという点ではハガティーシルバーポリッシュが一番のようです。

順位をつけるとこんな感じ。

1位 ハガティーシルバーポリッシュ

2位 全く着用しない

3位 ウィノールで乾拭き

4位 ハガティーシルバークリーン

5位 某シルバークリーンリキッド

6位 着用後お手入れなし

2位の全く着用しないというのはせっかく買ったシルバーアクセサリーを着用しないということですので、これでは本末転倒です(笑)。

でも、それだけシルバーは皮脂によって変色してしまうということですので着用後にこまめに拭いてあげるのがいいでしょう。

ちなみに6位のリングは、2年前まではほぼ毎日着用していたのですが使用している時は全く変色していませんでした。

飽きてしまってほったらかしているとこんなスゴイ事になってしまうのです。

また、シルバーはタバコの煙の多いところでは変色しやすいようです。(これは私の個人的な見解ですので科学的根拠はありません・・・)

ヘビースモーカーでお部屋がモクモクと曇ってしまうような方はご注意ください。

4位、5位のリキッド状のものは、手軽でいいのですがどうしてもシルバーの質感がかわってしまうという難点があります。

以上の結果から、ハガティーシルバーポリッシュは燻しのないピカピカとした製品に、ウィノールは燻しのはいったものに、リキッドタイプはペースト状のものでは磨けないチェーンなどの複雑な作りのものに使用されることをお勧めします。

※上記のどれも燻し部分につけて磨きますと燻しがとれてしまいますのでご注意ください。

※ロジウムコーティングされたシルバーアクセサリーに使用しますとコーティングがとれてしまい、とれた部分だけが変色してしまいます。

ロジウムコーティングされたアクセサリーには研磨材の入っていない布でやさしく拭いてください。

変色してしまったシルバーアクセサリーをキレイにする方法

ウィノールを使う

先程の実験に登場した「とても変色してしまったシルバーリング」をウィノールでキレイにしてみます。ウィノール 研磨材を含まない布にウィノールを薄〜くとって軽く磨きます。 慣れないうちは、どうしてもウィノールを多くつけてしまいますが、少量の方がキレイに磨けます。
 布はキレイなものを使用します。(ウィノールでガビガビになったようなものを使うと傷がついてしまいます。)
また、リングも水洗いをしてゴミなどがついていない状態がベストです。ウィノールは金属仕上げ専用のペーストでアルミ以外のほとんどの金属に使えます。 
 半分だけサッと(20秒くらい)磨いた状態。このリングにはオパール(天然石)がついているので石にウィノールがつかないように注意します。(燻し処理のあるものは燻しまで磨いてしまわないように気をつけてください。) 
 丁寧に力を入れすぎないよう注意して磨き、最後に乾拭きをすると、この様にキレイになります。 プロの職人さんはウィノールで磨いた後は乾拭きをして終わり、なのですが、 わたし個人としては、この後水洗いをお勧めいたします。初めての方はウィノールの付け過ぎにより曇ってしまっていることが多いですし、お肌の弱い方は拭き残しのウィノールで肌荒れを起こす可能性があります。また、実験結果を見ていただいて分るとおり、ウィノールの拭き残しは変色のもとになります。  
中性洗剤で洗ったあと十分水洗いしたもの。
 (必ず中性の洗剤で洗ってください) 
※テストで使ったリングにはオパールがついていますが、オパールなどの非晶質の石は水洗いは要注意です。ハウライトやトルコ石、ラピスラズリなど多孔質の石も水洗いはしないほうがいいでしょう。(プロにまかせた方がいいです。)ダイヤモンドやジルコンなどは水洗いOKです。

チェーンを磨く

変色してしまったシルバーチェーンをキレイにします。(実験用にチェーンを燻してあります。)ハガティーシルバークリーン ハガティーシルバークリーンに浸けます。今回のこのチェーンでしたら計5秒〜10秒くらいです。隙間の燻しが取れにくい場合は付属のピンセットでつまんで、液の中で軽く揺すってやります。どうしても変色が落ちない場合は付属のブラシでこすります。市販のリキッドタイプはキツイ酸性のものが多く、即効性はありますが、再度、変色するのも早いというものが多いです。このハガティーシルバークリーンはお肌に優しいマイルドな酸性。変色を防ぐ効果も長持ちします。リキッドタイプの中では、これが一番のオススメ。 水洗い 液から出したらよく水洗いをします。分りやすいようにチェーンの半分だけ浸けてみました。液に浸けただけでしたら写真のようにツヤがなく、若干黄ばんだような質感になります。  アップでみるとこんな感じ。 ハガティーシルバーポリッシュ 次に輝きを出すためにハガティーシルバーポリッシュで磨きます。これは変色防止剤は入ったシルバー専用のローション。柔らかい研磨剤と使用しているため、磨き目がついにくいです。ほんの少量を研磨材を含まないきれいな布に染み込ませて優しくふきます。複雑なものはやさしく何度か磨くのがコツです。磨いたら数分間放置します。こうすることによって錆止め効果が長持ちします。放置した後水で洗い流します。 40秒間ほど磨いてこのように輝きました。このチェーンは1パーツの隙間が広いので比較的磨きやすいのですが、目の細かいチェーンなどはパーツの内側は曇ったままになりやすいので根気良く優しく磨いてください。根気よくとは言いましてもあまりしつこく磨いているとシルバーの色が若干グレーがかってきてしまいますので、手早く根気よくといった感じです。

燻しを残したまま磨く

燻し加工のシルバーアクセサリーをキレイにします。 (実験用に全体を燻してあります。)
 ハガティーシルバーダスターミニ ハガティーシルバーダスターミニを使用してみます。磨き目がつきにくく、変色防止剤がふくまれている磨き布です。ウィノールに比べると一気に汚れが取れるというものではありませんが、凹部分の燻しを残しながら慎重に磨くにはいいと思います。  磨くと布はこんな風に黒くなりますが、これはシルバーがこすれて着いたもので、汚れではありません。汚れだと思って黒くなくなるまで磨こうとすると、どんどんシルバーが磨り減ってしまうので要注意です。  5〜10分程みがくと、こんな風に燻しはキレイに残したまま磨けました。ツヤもでています。天然石のついたものなど磨きたくない部分があるシルバーアクセサリーにはピッタリの布です。

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